ドラレコの有無が交通事故の交渉材料に

保険豆知識

交通事故が起きた際に状況を正確に把握するためには客観的な証拠が必要です。

以前は事故を目撃していた第三者の証言が必要でしたが、現代ではドライブレコーダー(以下、ドラレコ)が事故の状況を映像として記録する強力なツールとして注目されています。本記事では、ドラレコの重要性と、それが必要不可欠な理由について解説します。

ドライブレコーダーが果たす役割

  1. 客観的な証拠の提供 ドラレコの最大の利点は、事故の瞬間を映像と音声で記録することです。これにより当事者の主張が異なることが少なくなり、事実を明らかにすることが可能になります。

    • 事故発生時の車両の動き

    • 信号の状態(青信号・赤信号)

    • 歩行者や他車両の位置関係

  2. 過失割合の判断に役立つ 交通事故では、どちらにどれだけの過失(責任)があるのかが争点になることが多いです。ドラレコが記録した映像は、この過失割合を判断する上で非常に重要な役割を果たします。

 

映像提供は所有者の権利

ドラレコに記録された映像を公開するかどうかは、基本的に所有者の判断に委ねられます。そのため、最近は以下のようなケースが目立ちます。

  • 有利な場合 過失(責任)が少ない、または自身が被害者である場合は証拠として積極的に映像を提供するケースが多いです。

  • 不利な場合 自身に過失(責任)が多い場合、「映像が残っていない」などと主張して提供を拒否することがあります。

こうした状況が生じるため、事故当事者が全員ドラレコを搭載することが重要です。

 

ドライブレコーダーが絶対条件となる未来

今後、交通事故におけるドラレコの必要性はさらに高まると考えられます。その理由は以下の通りです。

  1. 真実を明らかにするための公平性 ドラレコの映像があることで、感情的な争いや不正確な証言によるトラブルを防ぐことができます。

  2. 保険手続きの迅速化 ドラレコ映像があると、保険会社が事実関係を迅速に確認でき、スムーズな手続きが可能になります。(保険会社と直接通信するドラレコもあります)

  3. 不測の事態への備え 昨今では、煽り運転や悪質な運転によるトラブルも増えています。ドラレコが記録した映像は、こうした状況での重要な証拠となります。

 

ドライブレコーダーを選ぶ際のポイント

ドラレコを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう:

  • 前後カメラ対応 前方だけでなく、後方の映像も記録できるモデルがおすすめです。

  • 高画質・広角レンズ 事故時の細部まで記録できる高画質なものを選びましょう。

  • GPS機能の有無 事故発生時の正確な位置や速度を記録できるため、さらに信頼性が高まります。

  • 通信・通話機能 保険会社が提供するドラレコは事故受付センターと直接データのやり取りが出来る場合が多いので、事故状況や場所の説明を省略出来ることもとても重要です。

 

交通事故におけるトラブルを未然に防ぎ、真実を記録するために、ドライブレコーダーは必要不可欠なツールです。これからの時代、ドラレコの搭載は「任意」ではなく「必須」となるでしょう。

まだお持ちでない方は、ぜひこの機会に導入を検討してみてください。安心・安全なドライブライフを守るために、ドラレコを活用しましょう!

 

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