地震は大きな被害をもたらすことがありますが、その被害に備えるのが地震保険です。しかし、「地震保険に入っても意味がないんじゃない?」と考える人もいるかもしれません。ここでは、地震保険の基本情報に加え、実際の加入率や支払い例を交えながら、その重要性について解説します。
地震保険の基本情報
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地震保険は特約です
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地震保険は、火災保険の特約として追加する形で加入する保険です。単独での加入はできない仕組みになっています。
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保険金の限度額があります
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地震保険の補償金額は、火災保険の補償金額の30%〜50%が上限とされています。これは広範囲に及ぶ地震が起きた時でも、スムーズに支払えるように限度を設けています。
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小さな損害は補償されません
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ガラスが割れたりお皿が壊れたりするような小さな損害は、地震保険の補償対象にならない場合があります。
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実際の加入率と付帯率
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付帯率と世帯加入率の違い
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付帯率(2020年度):68.3%(火災保険の契約時に地震保険をセットしている割合)
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世帯加入率(2020年度):33.9%(全国の住宅全体に対する地震保険の加入割合)
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内閣府推計(2011年度):49%
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実際のカバー率の推測
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共済組合の地震保障など、民間保険以外のデータが含まれないため、実際の地震保険カバー率は正確に計算することが難しいですが、少なくとも50%以上の住宅が何らかの地震保障に加入していると推測されています。
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地震保険の支払い例
例えば、住宅の火災保険で補償金額が2,000万円の契約をしている場合、地震保険で支払われる補償金額は以下のようになります:
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全損:地震保険の上限額として1,000万円(火災保険金額の50%)
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大半損:750万円(上限額の75%)
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小半損:500万円(上限額の50%)
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一部損:50万円(固定額)
地震保険の目的は、住宅を完全に再建するためではなく、地震直後の当面の生活再建費用を賄うことです。これにより、仮住まいの費用や再建の頭金、最低限の生活必需品の購入に充てることが可能です。
地震保険が重要な理由
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火災保険だけでは地震被害に対応できません
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地震による建物の損壊や津波の被害は、火災保険では補償されません。
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地震火災費用補償はわずか
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地震が原因で火災になった場合でも、火災保険の特約としている「地震火災費用」は補償額の5%しか支払われません。例えば火災保険が1,000万円の場合、支払われるのは50万円だけです。
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迅速な支払い
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地震保険は査定や支払い手続きが通常の火災保険よりも迅速で、被災直後の生活再建をスムーズに進められます。
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地震保険に加入するべきか
地震保険の加入を検討する際は、次の点を考慮してみてください:
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地震が多発する地域に住んでいる場合
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自宅の耐震性に不安がある場合
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地震後の生活再建に備えたい場合
地震保険は、全ての被害をカバーするものではありませんが、大きな災害時の経済的負担を軽減する強力なサポートとなります。ご自身や家族の生活を守るためにも、一度地震保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。
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